2024/10/25 09:10


【サファリルックのルーツ】
 サファリルックは19世紀末から20世紀初頭にかけてアフリカ大陸で活動するヨーロッパの探検家や軍人のために作られたミリタリーユニフォームがルーツだ。当時の軍人たちは、アフリカの灼熱の太陽と乾燥した大地、広がるサバンナに囲まれ、過酷な気候と自然に適応する必要があった。特に当時の英国軍がその環境での活動に耐えうるよう、軽量で通気性に優れた生地を採用し、動きやすさを追求したデザインとして発展させた。

 【命を守る染色】
 砂漠やジャングルなどの自然環境でカモフラージュとして機能した「サファリカラー」。この色には興味深い逸話が残されている。
 19世紀末、遠くアフリカの地で活動していた軍人たちは、時には現地の資源のみで知恵を絞る必要があった。戦場で目立たないようにするため、当時のユニフォームを現地の泥で染めたと言われる。染料の調達の困難や、あるいは砂漠の大地に溶け込むための工夫として、現地の土や泥は彼らを守るカモフラージュとなったのだ。それはまさにユニフォームが命を守る道具として、その地に溶け込みモデルチェンジした瞬間といえるだろう。

【象徴としてのサファリ】
 現代のサファリカラーにおいてはもちろん泥で染める必要は無いが、その精神性(自然との共生、そして自分を守るための知恵)が色には込められている。
 この実用的なユニフォームはその後、映画や冒険小説など、未知の世界に踏み出す探検家たちの象徴としてファッションの一部に取り入れられた。探検心、冒険、自由――サファリルックには、こうしたロマンティックな物語が潜んでいるのだ。
 かつての探検家たちが感じたような冒険心や自由を、サファリスタイルから掻き立ててみてはどうだろうか。

【COLLARS AND SHIRTS】
 ラボリックの”カラーズアンドシャツ”シリーズから提案するサファリは、その歴史的な背景を持ちながらも現代的な解釈で仕上がった。
 日本製の高密度な平織りコットン素材が季節を問わず紫外線から肌を守る。選び抜かれた「サファリ」カラーはその歴史を継承しつつ、街での現代的な風景にもスタイリッシュに溶け込むだろう。フラップ付きのプリーツポケットやエポーレット、ウエストベルトなどの機能的なディテールはスタイルの顔として残り、一方で釦は装飾性の高いキャッツアイ型を採用した。それは時代を超えて愛されるデザインの継承と平和への祈りを表現している。

【日本生まれのサファリ】
 衣服でその環境に適応するという観点から、サファリシャツのテキスタイルは日本国内で企画・製造された生地を使用している。ビッグシルエットによるドレス感とゆったりとしたサイズ感は、年齢や性別を超えて様々な体型でシェアが可能だ。現代に適応するユニバーサルな価値を持った一着として世に送り出したい。